調布市立染地小学校

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校庭芝生

平成22年度、東京都の施策にあわせて校庭の一部を芝生化しました。芝生面積は900平方メートルとそこそこの広さがあります。雨上がりの直後、ダスト舗装部分の校庭には水たまりがありますが、芝生の上では遊ぶことが可能です。夏芝(ティフトン419)に冬芝(ペレニアルライグラス)のWOS(ウインター・オーバー・シーディング=冬芝の種をまいて、一年中芝地を維持する方法)です。冬芝の発芽時期ははだしで芝生の上に乗るので養生期間の使用停止はありません。

しばふ

芝生維持の仕事の9割は芝刈りです。

夏の良く育つ時期に2週間も放置しておくと、ごらんの通り。90リットルのごみ袋が16袋にもなってしまいました。ティフトン419はよく育ちます。

しばふ

例年10月10日をめやすに、冬芝の種まきをします。令和2年は10月19日に行いました。種をまく前に芝刈りをしておきます。芝が伸びた状態で種まきをしても、種がうまく地面にとどかなかったら、芽が出ないからです。

まず、地面に空気抜きの鉄の棒を打ち込みます(エアレーション)。根を切って空気の通りをよくした方が芝生が元気になります。エアレーションは春にも行います。コア抜きが理想ですが、費用対効果で無垢タイン。

えあれーしょん

穴をあけたら、冬芝の種をまきます。種は手押し車でまきます。かなり高い密度でまかないと一面の芝生にはなりません。写真右半分、コンクリートの上。細長い麦のようなものが冬芝(ペレニアル・ライグラス)の種子です。

はしゅ

種まきのあと、ブラシで種をならしたら、砂を上からまいていきます。軽くて小さい種なので、砂をまかないと、風でとんだり、雨で流されたり、鳥に食べられたりと発芽率が下がってしまいます。

すなまき

900平方メートルの芝地をカバーするのに2トントラック一杯の砂をまいていきます。スプレッダーの運転手さん、上手に花壇をさけて砂をまいています。

とらっく

砂をまき終わったあとは、たっぷり水まきをするのですが、今年は種まき後、雨がふりだしたのでラッキーでした。

種が乾かないように、発芽するまで毎日水まきをします。染地の芝地には4系統7つのスプリンクラーが設置されています。暖かければ1週間、通常で10日で発芽します。

はつが

種をまいて、1週間、発芽が見られたので、芝生の上に上がるときは靴をぬぐことにしました。裸足の感触は子どもたちにとって新鮮なようで、楽しんでくれています。左の写真は10月26日(裸足の初日)右側が11月9日。立ち入り禁止にしなくても養生できます。(集中して遊ぶところは、どうしても傷んでしまいますが)

ようじょうきかん

一年で一番寒い2月ですが、どっこい芝生は生きています。

しばふ2がつ夏芝は休眠状態なので白くなっていますが、緑色をのこしているのは冬芝ペレニアルライグラスです。規則正しく並んでいるようにみえませんか?これは10月にエアレーションをしたあとです。

10月にあけた地面の穴に、種がおちて、根をしっかり生長させたために冬も枯れていません。この緑の冬芝があるおかげで、夏芝の茎が踏み付けから守られています。3月後半からは冬芝が伸び始めて密度を上げていくために5月にはきれいな緑の芝生が復活します。

春が近づき、冬芝の緑がだんだん濃くなってきました。2021年は、芝の動き出しが早い。今年は芝の手入れに強力な応援が現れました。ロボット芝刈り機です。

 

しばかりき

毎日夕方6時から翌朝まで地下に埋められたワイヤーの範囲内を刈って回ります。刈った葉の回収はしません。いわゆる「刈りとばし」という方法です。毎日伸びた分だけ(1mmぐらい)だけ刈りますので、分解されるということです。毎日刈るということは雑草にはダメージになるでしょうから期待大です。夏に「サッチかき」(芝の芽につまった枯葉を掃除すること)が起きなければいいのですが。