全校朝礼の校長講話
2025年6月16日
「細胞きょうだい」について
先月、大阪万博に行きました。大阪ヘルスケアパビリオンのIPS細胞発見のストーリーに興味を持ちました。数多ある細胞中から、IPS細胞を見つけるための遺伝子の組み合わせを絞り込んでいく研究を追体験することができました。
そもそも、生命は40億年前の地球上でLUCAと呼ばれる、たった1つの細胞から誕生したそうです。人間をはじめとする哺乳類も、鳥も魚も植物も、地球上の生き物全てがLUKAという細胞を祖先としているとのことです。ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包括性)という言葉がありますが、人間という生き物を細胞レベルで考えると皆同じ祖先にたどり着きます。このように考えると、もはや人間同士でいじめあったり、ケンカや対立をしている場合ではないと感じます。そして人も鳥も魚も植物も同じつながりを持つ生き物として親近感を持ち、共存している奇跡に感謝したいと思いました。