3月の全校朝礼 校長講話
2025年3月4日
3月の校長講話のテーマは「ありがとうの力」です。
突然ですが、人差し指と親指で輪を作り、前後の人とつなぎ合わせてください。
「ありがとう」と言いながら、少し力を入れて引っ張り合ってみてください。
指は離れないですよね?
次に「ばかやろう」と言いながら先ほどと同じように、同じくらいの力で引っ張り合いましょう。指が離れてしまいませんでしたか?
違いが出たかわかりませんが、昨晩私が家族と同じようにやってみたところ、「ありがとう」と言いながら引っ張り合ったときは離れなかったのに、「ばかやろう」と言いながら引っ張り合ったときは指が離れてしまいました。
言葉には大きな影響力があります。次のような実験がありますのでスライドを見てください。
瓶の中にご飯を入れたものを3つ用意し、1つには「ありがとう」と書いた紙を貼り、「ありがとう」という言葉を繰り返し言い聞かせました(写真左)。もう1つには「ばかやろう」と書いて貼り、「ばかやろう」を言い聞かせました(写真右)。残りの1つは何もせずに置いておきました(写真中央)。
それを並べて10日後に写真を撮りました。
さらに3年9か月後に撮った写真がこれです。はっきりと違いが出ていますね。
次は別のお米の実験です。
2つの同じ大きさのタッパーに、同量のお米と同量の水と一緒に入れ、20センチほど離して同じ環境下に置きました。片方には「ありがとう」、もう一方には「ばかやろう」と言い聞かせて様子を見ました。
すると1か月後はこうなったそうです。
同じようなミカンの実験もあります。
植物も毎日の言葉がけにより違いが出てきます。
次に、サッカーの長谷部誠選手の名言を紹介します。
「自分が発する言葉というのは、自分自身に語りかけている。口にした言葉は自分の耳を通じて、自分の心に届く。」
同じくサッカーの長友佑都選手はこう言っています。
「感謝の心をもつことは、小さな幸せを手にするチャンスをたくさん作ってくれる。」
彼だけでなく、ほとんどのスポーツ選手はヒーローインタビューなどで、感謝の言葉を述べます。それはとても「いい雰囲気」を作り出します。
さてお話タイムです。今みなさんが感謝のことばを伝えたい人は誰ですか?
周りの人と話し合ってみてください。
「いい雰囲気」は「いいことば」から。3学期残りの学校生活でどのような「ことば」を使うかが大切です。「ありがとう」のことばがあふれるように生活していきましょう。
担当X