校長からのメッセージ 7月13日
2022年7月13日
「5年生 がん教育」
5年生は今日の1,2時間目に、アフラックの方のご協力をいただき、がん教育について学びました。
上の写真は分かりやすくがんについてお話いただいた後に、グループで自分たちが考えたことをまとめている様子です。
ゲストティーチャーとしてお招きしたのは、NPO法人がんノート代表理事の岸田 徹さんです。岸田さんは、25歳で「胚細胞脳腫(胎児性がん)」という希少がんを患い、3ヶ月の抗がん剤治療、2度の手術を受けました。約2年後に再発し手術を受け、現在経過観察中とのことです。岸田さんはご自身の経験から、がんで悩んでいる患者さんに適切な情報を届けようと「がんノート」をはじめ、情報発信活動を熱心になさっています。
まずは基礎知識から。
2020年、がんと診断された人・・・100万人
5年生存率・・・およそ65%
がんになる原因が遺伝である確率・・・5%
大阪府高槻市のご出身ということで大阪弁も時々出てきて、明るい語り口で分かりやすくがんという病気について教えてくださいました。
岸田さんは呼吸が苦しくなって死を覚悟したとき、「もっと親孝行がしたかった」「友達に恩返しがしたい」「自分のやりたいことを大切にしたい」そんな気持ちがあふれてきたそうです。
そして、 自分のやりたいこと=人のために役に立つこと だと思ったそうです。そしてこの思いが「がんノート」へとつながっていきました。
岸田さんのお話をお聞きした後は、お話を聞いて印象に残ったことや大切な人ががんや病気になったらどうするか、自分の考えをグループのみんなに伝えました。岸田さんもグループを回って、みんなの話を聞いてくださいました。
最後はグループで出た意見を発表しました。「笑顔でいつも通り接したい」「プラス思考になれるように励ます」など、様々な意見が出ていました。
岸田さんが日頃大切にしているのは、「笑顔」だそうです。
「がんノート」の活動で出会った女性から「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せ」という言葉を聞いて、「笑うから今を幸せだと、瞬間を生きられるんだと思って、自分もそれから笑いを意識するようになりましたし、がんになっても笑って輝ける社会をつくっていきたい」とおっしゃっていました。
授業後に子供たちの感想を読みましたが、大変すばらしいものでした。また後日ご紹介できたらと思います。
今日の授業は「がん教育」にとどまらず、人としての生き方を考えさせてくれるすばらしい授業で、心から感動しました。
岸田さん、今日は本当にありがとうございました!
校長 小林 美也子